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実は、世界一硬いダイヤモンドでも欠けます!ダイヤを欠けから守る4つの方法

2017.10.30

ダイヤモンド ダイヤモンドとは? ダイヤモンドの特性

ダイヤモンドと言えば、「地球上で一番固い宝石」というイメージを、誰もが持っていると思います。

お値段もそこそこ張りますし、一度購入してしまえばどんなに乱雑に扱っても傷付くことは無いだろうと考えがちです。

とはいうものの実は、「ダイヤモンドが欠けた!割れてしまった!」ということも。宝石の王様ダイヤモンドにもアキレス腱がありました。

ではいったい、どのようにしたらダイヤモンドが欠けたり、割れたりしてしまうことを防げるのでしょうか?

それには、”購入前にダイヤモンドの形状をよく知り、枠のセッティングを確認すること”、または”リングやペンダントを正しいお手入れ方法を実施すること”が重要だったのです。

婚約指輪は一生に一度だけの特別な記念品。大切に扱って、美しいまま残しておきたいですよね。

そもそもダイヤモンドの耐久性ってどうなっているの?

ダイヤモンドに限らず“美しい”宝石を、人間は身を飾るものとして愛用してきました。そして宝石は、その美しさなどのほかに、以下の3つの条件が要求されます。

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1、希少性
その希少性から、宝石がステイタスの象徴になったり、護身符や祭祀用につかわれたりしてきました

2、耐久性
長く使っていても、こわれたり変色しないこと。
主に以下の3つの面で構成されています。
 ①硬度:宝石の”キズ”や”摩耗”に対する強さ
 ②靭性:宝石の”割れ”や”欠け”に対する強さ
 ③安定性:光や熱などによる物理変化や化学変化に対する強さ

3、携帯性
身につけて負担にならないこと。

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ダイヤモンドは、この耐久性のうち硬度と安定性に優れている一方で、靭性が劣るという特徴があります。つまり、ダイヤモンドは”キズ”や”摩耗”に対しては強いですが、”割れ”や”欠け”には弱いのです。

ダイヤモンドの硬度:モース硬度は10

ダイヤモンドの硬度

ダイヤモンドは非常にコンパクトな結晶構造になっており、優れた硬度をもつのが特徴。その他の炭化物に比べると約5倍の硬度があると言われています。

物質の中で最も硬いダイヤモンド(モース硬度10)に引っかき傷をつけることができるのは、同じダイヤモンドだけです。

ただし、保護をされずに様々な衝撃を受けると欠けたり砕けたりする可能性があるので要注意。

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*モース硬度とは:ドイツの鉱物学者モースによって、1822年に考案された鉱物・宝石の硬度を表す基準をいいます。これは、最も柔らかい鉱物からもっとも硬いダイヤモンドまで10種類の基準になる標準鉱物を選定し、その鉱物・宝石がどの標準鉱物で初めて傷がつくかを調べて、10段階分類のどこに位置するかを決めるものです。
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ダイヤモンドの安定性:熱や化学薬品に対しても安定性が抜群

ダイヤモンドの安定性

ダイヤモンドは安定性に優れており、硫酸、硝酸、塩酸、王水などの各種の酸や高温に対しても脆弱性はありません。 この安定性は数ある宝石の中でも上位を誇ります。

ただし、極端かつ突然な温度変化が起こると、損傷してしまう可能性もあります。特に、フェザーのある石の場合は格別な注意を払う必要があります。

ダイヤモンドの靭性:劈開方面には大変弱い

ダイヤモンドの靭性

ダイヤモンドは八面体結晶の特定方向に沿った硬い宝石です。その為、八面体結晶の特定方向ではないカットや形状の場合、硬度が劣り、欠けや砕け、摩耗などを引き起こしてしまう可能性があります。

これは劈開(クリベージ)とう性質です。ですから、硬いダイヤモンドでも靱性という側面から見ると、劈開方向では大変弱いということになります。

ダイヤモンドを欠けや割れから守る4つの方法

前述の通り、ダイヤモンドはカットや形状によってどうしても欠けや割れが生じてしまう場合があるので、そのリスクを抑えながら着用を心掛けていくことが重要です。

まず、ダイヤモンドが欠けたり割れたりしてしまう原因で多いのが、ダイヤモンドのエッジや先端の尖ったところが別の硬い物体に衝突する時です。不注意で、固い床に落としたときに当たりどころが悪いと、破損につながることがあります。

また、宝石箱で乱雑にしまい、ダイヤモンドとダイヤモンドが接触することで、欠けたりすることも。これらはみなダイヤモンドのもっている劈開しやすいという性質からきているわけです。

そこで今回は、思い出の大切な婚約指輪やダイヤモンドリングを欠けや割れから守る4つの方法をご紹介致します。

その1:自分が選んだダイヤモンドのシェイプ・カットの特徴を知りましょう

ダイヤモンドにも様々なシェイプがあります。

一般的に良く目にする「ラウンドブリリアント(円形)」は、その丸みを帯びた形状から他のシェイプにくらべて弱点が少ないですが、「鋭点」や「鋭角」をもつ『プリンセスカット』ダイヤモンドは非常に欠けやすい形状ですので注意が必要です。

その他では、アーモンド型の『マーキスカット』、涙型の『ペアシェイプ』、『ハートシェイプ』などのダイヤモンドも気をつけてください。

また、ダイヤモンドのカットにおいては、ダイヤモンドの底面にある尖った先端「キューレット」、ダイヤモンドの外周部分「ガードル」も小さければ小さいほど欠ける可能性が高くなります。

購入する際には自分の選んだダイヤモンドがどのようなものか、店員さんに是非たずねてみて下さい。

その2:ダイヤモンドのセッティングに気を配りましょう

ダイヤモンドの確認が終わりましたら、今度は着用するために必要なペンダントや指輪などの「枠」の確認です。

ダイヤモンドの弱点である「ガードル」や「キューレット」等の鋭い部分をきちんと、ダイヤモンドを所定の位置に保持する『爪』で保護されているか確認しましょう。

また、「大きな内包物がガードル付近にあるダイヤモンド」を選んだ場合も注意が必要です。石留めする際にダイヤモンドに力が加わり、欠けてしまうこともあります。

もちろん、お店の方でも当然細心の注意を払って加工しますが、可能であれば思い切ってダイヤモンドを選び直すことも考えてみて下さい。

その3:ダイヤモンドの『爪』のチェックを定期的におこないましょう

欠けや割れの原因のひとつとして、『爪』の曲がりや折れが原因になっていることが多くあります。

『爪』はダイヤモンドを保護する役割があるので、常に正常な状態をキープできるよう、お店などでクリーニングなどのついでに『爪』のチェックしてもらうようにお願いいしましょう。

その4:欠けてしまったダイヤモンドリングは着用しないこと

ダイヤモンドは一度欠けてしまうと、その欠けた部分から広がり、もっと悪化する危険があります。

すでにダイヤモンドリングが欠けたり砕けたりしている場合、リカットや枠の修正などの対処をするまで着用しないようにしてください。

まとめ■ダイヤモンドを保護して美しい状態を保とう!

いかがでしたか?

今回は、「ダイヤモンドを欠けや割れから防ぐ4つの方法」についてご紹介しました。

これで、今回紹介したダイヤモンドの方法を実践して、大切な婚約指輪を欠けや割れから自分の手で守れますね。

これからダイヤモンドを選ぶ人は、ぜひとも参考にしてみて下さい。

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